立梅用水と地域の暮らし
TACHIBAI YOUSUI
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およそ200年前、私たちの祖先は、大河(櫛田川)をせきとめ、延べ247,000人もの人力を要し、全長30kmにも及ぶ農業用水 (立梅用水)を作り上げました。もちろん目的は、新田を開発し米を作ることです。この工事により沢山の米が取れるようになり、農民の窮乏を救いました。
用水は森を抜け、山と平地の間を縫うように流れ、大小さまざまな水路に枝分かれして農家の庭先を巡り、田畑を潤してから再び櫛田川へと流れ込んでいきます。
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人々はこの用水で米を作り、野菜を洗い、防火、環境用水など地域用水としても役立ててきました。そして繰り返す歴史の中で、用水を守るべく農村の秩序を確立し、多くの農耕文化を育み、農業・農村の礎を築き上げてきました。
今、多気町勢和地域ではこの大切に守り継がれてきた、地域の資源である「水や土」の価値を再認識し、地域の人びとと水土里ネット立梅用水が協働し、この地域資源を「保全」し「活用」するというさまざまな活動を通じ、心豊かな里づくりを進めています。
立梅井堰ダムカード
TACHIBAI ISEKI DAM CARD
立梅井堰ダムカードの特徴
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立梅井堰は三重県香肌峡県立自然公園内にあり春は桜、秋は紅など四季折々のきれいな自然に囲まれ茶倉橋(つり橋・櫛田川水面まで高低差実測39m)から見る眺めは絶景です。
2014年、立梅井堰を含む立梅用水は国内初となる国「登録記念物」・世界「かんがい施設遺産」に登録されました。現在の井堰は1921年4代目の立梅井堰として設置されました。(初代は1823年立梅用水創設功労者 西村彦左衛門らの努力により完成)
石張堰堤のいわれは、下流の河川内に「高岩」と呼ばれる岩があり、これを砕き石張りの材料にしたと言われています。堰中央より右岸側には、木材を流す為の流木路も設けられ石積みの巧みな技術とその景観は大変優れたものがあります。
ダムカードの特徴としまして、古い歴史のある農業用施設の井堰(取水堰)で国「登録記念物」・世界「かんがい施設遺産」に登録された立梅井堰がダムカードとなるのは全国初であり、大変価値のあるダムカードになると思われます。 -
表
裏
ダムカード引き渡し施設紹介
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元丈の館
〒519-2204 三重県多気郡多気町波多瀬412
TEL/FAX:0598-49-3933
E-Mail:genjyo@ma.mctv.ne.jp
営業時間:9:00~17:00
休館日:火・水曜日
他にも元丈の館では薬草の足湯、地域の産物などの買い物を楽しんでいただけます。
http://www.ma.mctv.ne.jp/~genjyo/ -
立梅用水土地改良区・ふるさと屋
〒519-2211 三重県多気郡多気町丹生1620-3
TEL:0598-67-5457 FAX:0598-49-4828
営業時間:9:00~17:00
休館日:土・日・祭日
立梅用水創設功労者 西村彦左衛門正家(築300年)の見学が出来ます。
ふるさと屋にて清酒彦左衛門と須賀(夫婦セット 3500円)や米粉のパンケーキミックスの購入が出来ます。
http://furusatoya-taki.com/
立梅用水
ウォーキングコース紹介
TACHIBAIYOUSUI TOKOTOKO MAP
国「登録記念物」・世界「かんがい施設遺産」 登録
立梅用水を活用して里山用水ウォーキングを楽しんでみませんか?
立梅用水とことこマップ
「立梅用水とことこマップ」は、平成26年に国「登録記念物」・世界「かんがい施設遺産」に登録されたことをきっかけに、たくさんの方に立梅用水を知ってもらおうと作成に取りかかりました。
勢和在住の絵本作家たかはしなおこさんにマップ作りを依頼し、語り部さんに協力して頂きながら立梅用水沿いを自転車で走って風を感じ、自らの足で歩いて距離をはかり、風景を楽しみ、みんなでマップ作りに取り組みました。
そして2016年9月、たくさんの方の思いが詰まった素敵な「とことこマップ」が完成いたしました。
「ふるさと屋」事務所又は、「ふれあいの館」「まめや」「元丈の館」で1冊200円で販売しています。
▼「立梅用水とことこマップ」
※各周遊コースの詳細マップもあります。詳しくはお問い合せください。
アクセス・お問い合せ
ACCESS/CONTACT
水土里ネット立梅用水
(多気町勢和地域資源保全・活用協議会事務局)
〒519-2211
三重県多気郡多気町丹生1620-3 GoogleMap>
TEL:0598-49-4522
FAX:0598-49-4828
E-mail:t-info@tachibai.jp