かんがいと発電
(水土里ネット立梅用水と中部電力の共同)

地域と共に生きる水力発電所
大正10年 波多瀬発電所 立梅用水と波多瀬発電所の関わり
大正8年9月の台風時に立梅井堰が大打撃を受け、三重共同電気会社(現中部電力)が改修にあたり立梅井堰普通水利組合(現立梅用水土地改良区)と毎年かんがい期を除き、発電用水路として使用する契約を締結したことに端を発し、大正10年12月より80年に渡り、地域の大切な電気エネルギーを供給し続けています。
現在の波多瀬発電所 水資源の有効利用
(発電の概要)
この波多瀬発電所は、立梅井堰により取水された水を立梅用水路で4,5km程下だった発電所水槽に導きこの水を落差約25mで一気に落下させ、そのエネルギーで水車発電機が回転し、800kw/hの電気を発電しています。

(全国的にも例のない)
1年のうち田畑が水を必要とする時期(4月〜8月)には、かんがい用として、それ以外は、発電用として利用する全国的にも例のない水力発電所です。

(余り水の有効利用)
現在では、かんがい期間中においても夜間や雨天等に余り水が出るため改良区と中部電力が連絡を取り合い発電を行い、水資源の有効利用をはかっています。
調査候補地1(51p小落差利用)


調査候補地2(自然流利用)


調査候補地3(急流落差利用)

調査地点の継続流量調査


共同プロジェクト会議の様子
立梅用水型小水力発電コミュニティグリッド計画紹介ANI_011.gif (1196 バイト)

立梅用水型 小水力発電 実験・調査開始(平成24年度〜)


1.立梅用水型小水力発電の実験・調査(
合同プロジェクト)の概要


 
立梅用水型小水力発電事業では、「Power of the TACHIBAI」をキャッチコピーに農村地域活性化や6次産業促進を図るため、その活動に必要な電力エネルギー(農産物生産、加工用・獣害対策用・農産物の高付加価値化用など)を、地域資源である農業用水路の水資源を活用した小水力発電を展開します。

 一方で、電力を活用予定の「多気町勢和地域保全・活用協議会」では、民間企業や三重県や多気町、大学研究機関のご理解とご支援、ご協力を得て推進する合同プロジェクト「協議会(多様な主体+地域コミュニティ)+産官学」を平成24年度 農地・水・環境保全 活動計画の一環として了承されました。

 また、従来の小水力発電装置では実現不可能であった小型で高効率。大規模な土木工事を必要としない低コストの新型小水力発電機の開発・活用を目的とした装置の概略仕様。発電設備の設置候補地の選定。地域住民による発電設備の維持活用・管理の基本方針など、既にこの事業を実現する環境づくりは整いつつあります。

尚、この小水力発電構想は将来展望として、地域資源の活用による地域活性化だけに留まらず、発電に伴う二酸化炭素排出量を大幅に削減することで地球温暖化対策にも貢献するものでもあります

 参加者のそれぞれの役割は以下の通りである。
 @産学チーム

 1)
葛ヲ和コンサルタンツ:統括者・協議会の運営・小水力発電のコーディネート  
   2)九州工業大学:新型小水力発電装置の開発

 
3)潟eクエイト:新型小水力発電装置の維持管理装置(ゴミ対策・遠隔操作)の開発
 4)
東京農業大学:地域活性のための小水力発電の在り方検討・水利権の検討

 A官(行政)チーム
 1)水土里ネット立梅用水:地元リーダー・地元とりまとめ・情報発信
 2)三重県:プロジェクト支援
 3)多気町:プロジェクト支援
 4)農林水産省東海農政局:オブザーバー
 5)水土里ネットみえ:オブザーバー


 B民チーム

 1)多気町勢和地域資源保全・活用協議会(小水力発電の活用)

   (例)ゆめ工房:小水力発電を利用した農産物加工品の開発
      まめや:小水力発電を利用した農産物加工品の開発
    
  営農組合など:獣害対策や農業生産
       地域のコミュニティ:小水力発電の活用(教育・福祉関係など)

 C協力民間企業
 1)潟eクノ21:落差式小水力発電装置の実証機の製作
 2)ひだかや梶F落差式小水力発電装置の実証機の製作

 3)且O矢鉄工所:落差式小水力発電装置の実証機の製作
 

 

産・官・学・民の共同プロジェクトに関するお問合せは、
  共同プロジェクト コーディネーター・協和コンサルタンツ
(担当 左村)03-3376-3170までお願いします。



自然エネルギーに対する関心が高まっています。水力発電に関する全国からの視察受入れを行っています。ご気軽にお問合せ下さい。

←2011.11.24発電所見学の様子
(岐阜県地域農業農村整備事業推進協議会様)

 

 

 

←2011.11.25発電所見学の様子
(立梅用水ウォーキング参加者様)

 

発電所見学 へェー!水をエネルギーに変えるってこんなことかー!
“小学生を対象として地域と共に生きる発電所 勉強しています”

学校単位で水力発電所を見学することが出来ます。
連絡先……水土里ネット立梅用水(TEL:0598-49-4522)


中部電力より「水力発電のしくみ」が紹介されています。



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