映像リポート「第6回ホテイアオイとメダカまつり」 2001/09/16作成
〜ふるさとの水と土をいつまでも(勢和村丹生)〜
平成13年9月16日(日)、勢和村丹生・丹生大師の里「メダカ池」において、第6回大師の里「ホテイアオイとメダカ」まつりが行なわれました。
昨日の小雨交じりのお天気とは打って替わって、晴天のもとで予定通り行事が進められました。
これも主催者をはじめ参加されて皆さんの心掛けがよかったのだと思います。
午前10時に、林道郎勢和村村長の挨拶に続いて、県内からの5グループによる「田んぼのコンサート」が、メダカ池特設ステージで行なわれました。また、メダカ池周辺では手作りパン・五平餅コーナーなどのバザーや、水彩画体験、など様々な催しが並行して行なわれ、大変賑わっていました。
午後2時、待ちかねた親子連れがタモを持って一斉にメダカ池に入り、メダカやヤゴなどの採集です。
このあと指導員のもと生き物の生態を調べたりクイズや大物賞などのお楽しみもあり、遅くまで賑わっていたメダカ池でした。
何はともあれ今日の「ホテイアオイとメダカまつり」の模様をデジカメで取材しましたので、どうぞご覧下さい。
(写真にマウスカーソルを合わせると画像に関するタイムリーな解説がご覧いただけます)
【農村のビオトープ】
メダカ池のある勢和村は、山林が7割、平地が3割と言う中山間地域です。
昔は、田んぼやその周りの水路にたくさんいたメダカやタガメなどの生き物が、今はだんだんと少なくなっています。この一番の原因は土地改良事業による水路や田んぼなどの整備が生態環境を変えてしまったものと考えられます。
また、山間に残された耕作条件の悪い田などは、長く続く転作の影響や、耕作困難などから、どんどんと放棄され荒れ放題の現状にあります。
田んぼは、年に一度「しろかき」と言うの作業により土が攪拌され、水が張られ一定の生態環境が保たれています。この環境が維持されてこそ、そこを住みかとするたくさんの生き物が生きられるのです。
私達ほてい倶楽部では、「ふるさと水と土の保全活動」の一環として荒れていた山間の田を昔のような田んぼに復元し、少なくなったメダカを放しホテイアオイを植え、水田機能を活用した生態系の保全活動を行っています。
現代の農村社会とにおいて「農村のビオトープ」を考えるとき、最も大切なことは、「人も生き物もうまく共生し合っている」ことで、この価値感をみんなで育んでいくことだと思います。